日本とメキシコが経済関係を強化。いま日本企業がメキシコ市場を見ておくべき理由
- kaoru1126
- 2 日前
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更新日:2 日前

最近、日本とメキシコの経済関係をめぐる動きが少しずつ活発になっています。
2026年4月のメキシコ首脳電話会談では、日本側から経済安全保障を含む新しい対話の枠組みを設けることが提案されました。
そして6月のメキシコ外相電話会談では、両国が経済安全保障を含む経済対話の枠組みを早期に設置することで合意しています。
さらに7月には、日本経済団体連合会(経団連)の代表団がメキシコを訪問。
シェインバウム大統領やメキシコ政府との間で、日本企業の投資環境、USMCA、エネルギー、通関、貿易円滑化などについて協議が行われました。
これは、メキシコに住みながら日本とメキシコの間で仕事をしている僕にとっても、かなり興味深い動きです。
ただ、僕が今回考えたいのは外交そのものではありません。
「これからメキシコで何かをやってみたい日本企業にとって、これは何を意味するのか?」
ということです。

日本企業は、すでにかなりメキシコにいる
日本とメキシコの経済関係は、最近突然始まったものではありません。
日本とメキシコの経済連携協定(EPA)は2005年4月に発効しました。
この協定は単に関税を下げるだけではなく、投資、サービス、ビジネス環境、中小企業支援なども含めて、両国の経済関係を強くすることを目的としています。
そして現在、メキシコにはかなりの数の日系企業が進出しています。

JETROによると、外務省の調査では2025年10月時点でメキシコの日系企業拠点数は1,626拠点。
2026年7月にシェインバウム大統領が経団連代表団と会談した際には、日本企業がメキシコで約35万人の直接雇用を生み出しているとも説明されています。
さらにメキシコ政府は現在、39件の日本企業によるメキシコへの投資プロジェクトをフォローしているとしています。
日本企業とメキシコの関係は、すでにかなり大きいのです。
でも、これは大企業だけの話なのか?
ここで僕が面白いと思うのは、
「HondaやToyotaのような大企業だからメキシコに関係がある」
という話だけではないことです。
もちろん、大規模な製造業の投資と、小さなブランドがメキシコ市場を試すことはまったく違います。
でも、現在は昔よりも小さく海外市場を試すことができる時代になっています。

いきなり工場を作る必要はありません。
いきなりメキシコ法人を設立する必要もない。
最初から大量の商品を輸入する必要もありません。
まずメキシコに来てみる。
競合の商品を見る。
スーパーや専門店を回る。
価格を見る。
現地の人に話を聞く。
展示会を見る。
現地の会社や職人を探してみる。
小さなサンプルを作る。
写真や動画を作って、現地向けにSNSで反応を見る。
つまり、
「進出するか、しないか」ではなく、
「まず検証してみる」という選択肢があります。
これは大企業だけではなく、中小企業、小さなブランド、クリエイターにとってもできることです。

メキシコでは、「できる」と「実際にできる」は違う

僕自身、メキシコで仕事をしてきて、この違いには何度もぶつかりました。
たとえば、以前メキシコでシルバージュエリーのプロジェクトに関わったことがあります。
アイデアから始まり、現地の職人を探し、制作を進め、日本で販売できるところまで持っていく仕事でした。
最初はシンプルに考えていました。
メキシコで作る。
完成した商品を日本へ送る。
それで終わりだと思っていた。
ところが、実際に輸出しようとすると、そこで別の問題が出てきました。
商品を作ることができる人が、そのまま輸出実務まで知っているとは限らないのです。
現地の職人に確認していても、輸出に必要となる制度や登録について、すべてを把握しているわけではありませんでした。
そこで僕が学んだのは、
「現地で作れる」と「国境を越えてビジネスとして成立させられる」
は別の話だということです。
これはジュエリーに限りません。
食品なら食品のルールがあります。
化粧品なら化粧品のルールがあります。
撮影なら許可、場所、人材、契約があります。
商品を販売するなら価格だけではなく、物流、税金、表示、販売方法、そして現地でどう見せるかも考える必要があります。
だから海外で何かをするときには、一人の「何でも知っている人」を探すというより、必要な専門家や現地の人をつないで、一つずつ検証していくことが重要なのだと思います。
だからこそ、最初は小さく試せばいい
ここまで書くと、「やっぱり海外進出は大変そうだ」と思うかもしれません。
実際、かなり大変です。
僕も「メキシコなら簡単に成功できます」と言うつもりはありません。
むしろ、分からないことは必ず出てきます。
だからこそ、最初から大きな金額を投資する必要はないと思っています。
たとえば日本で商品を持っている会社なら、最初に確認したいのは、
「メキシコで本当にこの商品に興味を持つ人がいるのか?」
という、とてもシンプルなことかもしれません。
誰が買うのか。
いくらなら買うのか。
どこで売られているのか。
競合は誰なのか。
日本製であることに価値を感じるのか。
パッケージは伝わるのか。
写真や動画を見たとき、どう反応するのか。
そうしたことを現地で確認してから、次のステップを考えても遅くありません。
日本とメキシコの関係が強くなる今だからこそ
現在の日墨間の動きを見ていると、両国政府が経済関係をさらに強化しようとしていることは明確です。
2026年4月の首脳電話会談では、貿易関係の強化や、日本企業にとって良好なビジネス環境を作ることが議題になりました。
6月には、経済安全保障を含む新たな経済対話の枠組みを早期に設置することで合意。
7月には、日本企業の投資、エネルギー、通関、貿易円滑化などについて、メキシコ政府と日本の経済界の間で具体的な協議が行われています。
もちろん、政府間の関係が良くなったからといって、一企業のビジネスが自動的に成功するわけではありません。
でも、国同士が関係を深めようとしている時期に、その市場を見ておく意味はあると思います。
特に、まだメキシコを見たことがない日本企業にとっては、
「進出するかどうかを決める」
より前に、
「一度、現地で確かめてみる」
という段階があってもいいのではないでしょうか。

TokyoTacosができること
TokyoTacosは、巨大なコンサルティング会社ではありません。
僕自身も、「メキシコについて何でも知っています」と言うつもりはありません。
むしろ、メキシコで仕事をしていると、知らないことが次々に出てきます。
だから僕たちが大事にしているのは、現地で確認することです。
メキシコ市場を見てみたい。
現地の商品や価格を調べたい。
店舗や展示会を見たい。
現地の人の反応を知りたい。
職人やメーカー、クリエイターを探したい。
商品やサービスをメキシコでどう見せるか考えたい。
現地で写真や動画を制作したい。
まだ進出すると決めたわけではないけれど、可能性だけ調べてみたい。
そういう段階からでも構いません。
TokyoTacosはメキシコを拠点に、現地リサーチ、ソーシング、コーディネート、写真・映像制作、SNSコンテンツなどを通じて、アイデアを実際の現場で検証するお手伝いをしています。
「メキシコでこんなことはできるだろうか?」
そんなところから、まずはご相談ください。
TokyoTacosへのご連絡をお待ちしております。
参考資料
外務省|日・メキシコ首脳電話会談(2026年4月21日)経済安全保障を含む対話枠組み、日本企業のビジネス環境、貿易関係強化について確認されています。外務省「日・メキシコ首脳電話会談」
外務省|日・メキシコ外相電話会談(2026年6月9日)経済安全保障を含む経済対話の枠組みを早期に設置することで合意しています。外務省「日・メキシコ外相電話会談」
JETRO|経団連、メキシコのシェインバウム大統領と会談(2026年7月)日系企業拠点数1,626拠点、約35万人の直接雇用、メキシコ政府が39件の日本企業による投資プロジェクトをフォローしていることなどが紹介されています。JETRO「経団連、メキシコのシェインバウム大統領と会談」
外務省|日・メキシコ経済連携協定(EPA)日墨EPAは2004年9月に署名され、2005年4月1日に発効しました。外務省「日・メキシコ経済連携協定」
JETRO|メキシコの貿易投資年報メキシコの最新の貿易・投資動向、日本企業を含む主要投資案件などを確認できます。JETRO「メキシコの貿易投資年報」


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