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Tokyo Tacosは、なぜメキシコで生まれたのか

Tokyo Tacosは、なぜメキシコで生まれたのか


Tokyo Tacosは、最初から会社の名前として考えたものではありません。


もともとは、僕がメキシコで使っていたTikTokのユーザーネームでした。


東京から来た、タコスが好きな日本人。

だから、Tokyo Tacos。


本当に最初は、それだけの名前でした。


でも、名前をつける時に一つだけ意識していたことがあります。

それは、見た人の心に少し引っかかる名前にすることです。


僕は東京出身なので「Tokyo」。

そして、メキシコといえば「Tacos」。


この二つは、分かりやすいけれど、普通はあまり一緒にならない言葉です。

だからこそ、見た人が一瞬「あれ?」と思う。


実際に動画を出し始めると、動画の中身やストーリーの前に、まず名前に反応してくれる人がいました。


「Tokyo Tacosって何?」

「日本人なのにタコス?」

「なんでその名前なの?」


その時に、名前も一つの入り口になるのだと実感しました。


Tokyo Tacosは、ただのユーザーネームでした。

でも同時に、それは僕にとって、メキシコで始めた最初の小さなマーケティング実験でもありました。



最初から会社を作るために来たわけではなかった


僕が最初にメキシコに来たのは、観光でした。


最初から「メキシコで会社を作るぞ」と決めて来たわけではありません。

ただ、メキシコやラテンアメリカには、どこか大きな可能性があると感じていました。


僕はアメリカの大学で広告やメディアについて勉強していました。

その頃から、ラテンアメリカはこれからもっと大きくなる市場だと感じていました。


たとえば、ディズニーの動きです。


Disney Channel Latin Americaは2000年に始まり、その後ラテンアメリカの中で存在感を大きくしていきました。2004年ごろには、より広い視聴者に届くベーシックケーブルチャンネルになったとされています。さらに、2012年にはアルゼンチン制作の『Violetta』、2016年には『Soy Luna』のようなラテンアメリカ発の作品も生まれました。(ウィキペディア)


大きな会社が、時間とお金と人を使ってラテンアメリカ向けのコンテンツを作っている。

それを見て、「この地域はこれからもっと重要になる」と感じていました。


もちろん、その時の僕はまだ、メキシコで何をするかをはっきり決めていたわけではありません。

でも、ラテンアメリカ、とくにメキシコには、これから大きなチャンスがあるという感覚はありました。



観光で来て、仕事が決まった


最初にメキシコへ来た時、僕は観光で滞在していました。


その滞在中に、LinkedInを通じて仕事のオファーをもらいました。

つまり、何も考えずにメキシコへ飛び込んだわけではありません。


一度日本に戻って、パスポートなどを整えてから、改めてメキシコへ来ました。


メキシコでの最初の仕事は、物流系の会社でした。


貨物を動かすために、陸・海・空のルートを考えたり、必要な手配をしたりする仕事です。

トラック、船、飛行機。

国をまたいでモノを動かすには、いろいろな人、会社、ルール、書類、タイミングが関わります。


正直に言うと、僕のバックグラウンドとはかなり違う仕事でした。

僕は広告、メディア、ビジネス、コンテンツに関心がありましたが、その時はまず、外国で働きながら生活を作ることが大事でした。


でも、その仕事はとても勉強になりました。


物流の現場で見た、モノが動く価値


物流の仕事をしていると、「モノを動かす」ということが、ただの作業ではないと分かります。


誰かが日本からメキシコに引っ越してくる。

会社の駐在員が家を借りる。

海外生活に必要な荷物を運ぶ。

会社のために機械や商品を動かす。

何が輸入できて、何ができないのかを確認する。

どんな書類が必要で、どこで止まる可能性があるのかを考える。


それは、ただ荷物を右から左へ運ぶことではありません。


人の生活を動かすこと。

会社の活動を動かすこと。

国と国の間で価値を動かすこと。


そこには、目に見えないたくさんの仕事がありました。


また、駐在員や企業のVIPの人たちに関わる中で、メキシコにある富裕層の生活や、海外で働く人たちの生活も見ることになりました。


どんな家に住むのか。

どんな場所を選ぶのか。

何を日本から持ってくるのか。

何を現地で買うのか。

何に安心を感じて、何に不安を感じるのか。


そういう現場を見ることで、メキシコで暮らすこと、海外でビジネスをすること、国を越えてモノや価値を動かすことのリアルを少しずつ学んでいきました。


この経験は、今のTokyo Tacosにもつながっています。


海外で何かをやる時、必要なのは「良いアイデア」だけではありません。

現地のルール、人の感覚、動き方、見せ方、そして実際に形にするための段取りが必要です。


そのことを、僕は物流の現場で学びました。



会社が閉じ、自分で仕事を作る必要が出てきた


その会社の日本側のブランチは、しばらくして閉じることになりました。

コロナの影響もありました。


メキシコに来た時点では仕事がありました。

でも、その仕事がなくなったあと、自分でどうやって生きていくのかを考えなければいけなくなりました。


いきなり、外国でサラリーマンではなくなった。


これは、かなり大きな出来事でした。


一人でも始められるものがSNSだった


その時に、僕が向いた先の一つがSNSでした。


なぜSNSだったのか。


理由はシンプルです。


一人でも始められる。

特別な機材がなくてもできる。

自分のアイデアをすぐに試せる。

反応が数字で見える。

そして、今の時代、SNSを抜きにマーケティングは語れない。


僕には、広告を勉強してきた背景がありました。

日本でビジネスに関わってきた経験もありました。

物流の仕事を通じて、メキシコでモノや人や価値がどう動くのかを見た経験もありました。

そしてメキシコに住んで、日本人としてこの国を見ている視点もありました。


だから、TikTokをただの遊びではなく、一つの実験の場として使い始めました。


人はなぜフォローするのか。

人はなぜ応援したくなるのか。

人はなぜ、知らない誰かのストーリーを見続けるのか。

どうすれば、ただの外国人ではなく、見ていて気になる存在になれるのか。


Tokyo Tacosは、そこから始まりました。



Tokyo Tacosは、ただのユーザーネームだった


最初のTokyo Tacosは、ただのTikTokの名前でした。


でも、続けていくうちに、SNSはただ動画を投稿する場所ではないと気づきました。


SNSは、人が人を知る場所です。

人が誰かの考え方を知る場所です。

人が「この人、面白いな」「この人、応援したいな」と思う場所です。


それは、広告やブランド作りとかなり近いものでした。


商品をただ見せても、人は動きません。

きれいな映像だけを作っても、人は長く覚えてくれません。


大事なのは、その人やブランドが何を考えていて、どんな世界を見せたいのか。

そして、それが見る人にどう伝わるのか。


TikTokを続けながら、僕はそれを自分自身で実験していました。


メキシコという市場に張る理由


メキシコに力を入れる理由は、感覚だけではありません。


メキシコは人口が大きく、ラテンアメリカの中でも重要な市場の一つです。

2025年のENDUTIHの結果によると、メキシコでは人口の86.1%、約1億500万人がインターネットを使っています。家庭のインターネット普及率も78.3%まで上がっています。(El País)


特に大事なのは、スマートフォンです。

同じ調査では、インターネット利用者の97.3%がスマートフォンからアクセスしているとされています。(El País)


つまり、多くの人がスマホで情報を見て、動画を見て、商品を知り、ブランドを知る時代になっています。


これは、小さなブランドや個人にとっても大きなチャンスです。


昔なら、大きな会社だけがテレビCMや大きな広告で人に届くことができました。

でも今は、レストランでも、ファッションブランドでも、アーティストでも、小さな会社でも、写真、動画、SNS、ストーリーの作り方しだいで、多くの人に届く可能性があります。


だから僕は、メキシコに張る意味があると思っています。


メキシコは大きい。

スマホとSNSが強い。

日本文化への興味もある。

そして、まだまだ新しい見せ方やブランドが入る余地があります。


日本のブランドやクリエイターにとっても、メキシコは海外へ踏み出すための面白い場所だと思います。


もちろん、簡単な市場ではありません。

言葉も文化も商習慣も違います。


でも、日本に対する興味があり、SNSで情報が広がりやすく、若い世代が新しいものを受け入れる土壌がある。

だからこそ、メキシコは「海外に実績を作りたい」「日本らしさを外に出したい」と考える人たちにとって、重要な入り口の一つになり得ると思っています。



価値は、原価だけでは決まらない


メキシコで生活し、物流の現場を見て、SNSをやり、いろいろな仕事に関わる中で、僕は「価値」というものについて深く考えるようになりました。


普通のビジネスでは、安く買って高く売る、原価と売値の差で利益を出す、という考え方があります。

それはとても大事です。


でも、ファッション、写真、映像、ジュエリー、レストラン、SNS、ブランドの世界では、それだけでは説明できない価値があります。


同じ料理でも、どう撮るかで印象が変わります。

同じ服でも、誰が着るか、どこで撮るかで価値が変わります。

同じ商品でも、ストーリーがあるかどうかで、欲しくなる理由が変わります。

同じ場所でも、写真、動画、言葉、音楽、人物の組み合わせで、まったく違う世界に見えます。


価値は、モノそのものだけで決まるわけではありません。


見せ方。

文脈。

ストーリー。

人。

場所。

タイミング。

文化の翻訳。

そして、それを実際に形にする現場力。


そういうものが重なって、人は「これはいい」と感じます。


僕がメキシコで学んできたのは、まさにこの部分でした。



個人のつながりから、仕事が広がっていった


最初から、きれいなサービスメニューがあったわけではありません。


最初は、個人のつながりでした。

知り合いからの相談。

現場で出会った人からの紹介。

観光の案内。

写真撮影。

動画制作。

現地でのコーディネート。

ジュエリーの相談。

ファッションや撮影現場での関わり。


一つ一つはバラバラに見えるかもしれません。


でも、実際にやってみると、全部つながっていました。


観光の仕事では、日本から来た人にメキシコを案内しながら、「日本人がメキシコの何に驚くのか」「何を美しいと思うのか」「何を不安に感じるのか」を見てきました。


撮影の仕事では、レストラン、街、イベント、人、ファッションを撮りながら、「何を見せれば伝わるのか」「どこを切り取ればブランドに見えるのか」を考えてきました。


ジュエリーの仕事では、アイデアの段階から、現地の職人や関係者と連絡を取り、商品を作り、日本に届けるところまで関わりました。


ファッションの世界では、服や写真やモデルだけでなく、空気感、見せ方、関係性、ストーリーがどれだけ大切かを見てきました。


全部に共通していたのは、アイデアを現場で形にすることでした。



いつの間にか、Tokyo Tacosは今の形になっていた


Tokyo Tacosは、最初から「クリエイティブスタジオを作ろう」と思って始めたものではありません。


TikTokの名前から始まり、SNSを実験し、メキシコで仕事を作り、個人のつながりから撮影や観光やコーディネートの仕事が広がっていきました。


そして気づいたら、自分がやっていることは、ただの動画制作でも、ただの写真撮影でも、ただの観光案内でもありませんでした。


メキシコと日本の間で、

人とブランドをつなぎ、

アイデアを現場で形にし、

それを写真、動画、SNS、言葉で伝える仕事になっていました。


つまり、Tokyo Tacosは、最初から今の形だったわけではありません。


動いているうちに、今の形になっていった。


そして今、その形をもう少しはっきりさせて、外に出していこうとしています。


Tokyo Tacosができること


僕たちができることは、ただ写真を撮ることだけではありません。

ただ動画を作ることだけでもありません。


メキシコの現場を見て、日本人の目線も理解し、ブランドがどう見えるべきかを一緒に考えること。

そして、それを写真、動画、SNS、スタイリング、言葉、現地での動き方に落とし込むこと。


それが、Tokyo Tacosの仕事です。


メキシコや海外に進出したい日本のブランド。

海外で実績を作りたいクリエイターや企業。

メキシコで日本らしさを使いたいレストランや商品。

日本市場に向けて見せ方を整えたいメキシコのブランド。

SNSや映像を使って、自分たちの価値をもっと伝えたい人たち。

現地で何かをやりたいけれど、どこから始めればいいかわからない人たち。


そういう人たちのために、Tokyo Tacosはあります。


僕たちは、まずメキシコを拠点にしています。

でも、見ているのはメキシコだけではありません。


日本のものを海外にどう見せるのか。

海外のものを日本にどう伝えるのか。

文化の違いをどう超えるのか。

アイデアをどう現場で実行するのか。


その間に立つことが、Tokyo Tacosの役割です。




日本とメキシコの間に立つ


メキシコは、これからも大事な市場であり続けると思います。


でも、ただ「日本っぽいもの」を持ってくればうまくいくわけではありません。


日本で通じる見せ方と、メキシコで伝わる見せ方は違います。

日本人が高級だと思うものと、メキシコ人が魅力を感じるものも、同じとは限りません。

日本語で伝わる言葉と、スペイン語で伝わる言葉も違います。


だからこそ、文化の間に立って、ちゃんと伝わる形にする人が必要です。


東京とメキシコ。

日本語とスペイン語。

現場とSNS。

商品とストーリー。

アイデアと実行。


その間をつなぎ、価値が伝わる形にする。


Tokyo Tacosは、TikTokのユーザーネームから始まりました。

でも今は、メキシコと日本、そして海外へ向かう人やブランドの価値を形にするためのチームとして、少しずつ外へ踏み出しています。 - Kaoru Takuma

 
 
 

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Mexico City–based Market Test & Story Production Studio

海外ブランド・創業者・ビジネスチーム向けに、メキシコでの市場テスト、現場記録、ストーリー制作をサポート。フィールドリサーチ、写真・動画制作、現地コーディネーションを通じて、メキシコでの活動を営業資産とブランドストーリーに変えます。

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